「ハレ」と「ケ」

春一番が観測されました。季節は小刻みに春へと近づいていきますね。

 

さて、「晴れの日」というと皆さんはどのような日を思い浮かべますか?

一般的には入学式や結婚式、発表会など特別な日の事を思い浮かべる方が多いでしょう。

古来より、祭礼などを行う特別な日を「ハレ」として晴着を着たり、お赤飯を食べたり、お酒を飲んだりして

特別な「非日常」としてきました。

 

反面、「日常」を「ケ」として普段通りの生活を表しますが、病気や死など「ケ」がうまくいかなく

なることがあります。それを「ケガレ」=「気枯れ」=「穢れ」といってお祓いやお清めをしていました。

単調な日に「ケジメ」をつけて「ハレ」を迎える・・こうした繰り返しで暮らしが成り立っています。

 

日々の中に「ハレ」と「ケ」があるように、嫌なこが起きても、明日はきっといい日になる。また良いことが続きすぎると「気持ちを引き締めていこう」というようなメリハリを持たせてくれます。

このように「ハレ」と「ケ」は日本人の暮らしや心持ちと深いかかわりを持っています。